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ドラゴンクエスト4のクリフト×アリーナ(クリアリ)を中心とした二次創作サイトです。

saintheim はじめに…はじめて訪問された方は御一読下さい。



saintheim News 

何時も御覧下さり、有難う御座います。


■新着エントリー
  →これより以前のお話は「過去の更新情報08年~18年~)」内に掲載しております。

 ・06-10  ※5 その代償として side.K
 ・06-11  ※6 切り離せないから side.A
 ・06-13  ※7 抱くものは side.K
 ・06-15  ※8 どんな未来であろうと side.A
 ・06-16  ※結婚

■04/08、中編「女王VS女侯爵」、カテゴリ「教父と女王の軌跡」内にて完結しました。
■06/01、中編「結婚」、連載開始しました。
■05/20(6/1更新記事あり)、「徒然vol.228」UPしました(バックナンバーは→コチラです)。

■02/09、2017年4月~のコメント返しを(それ以前はコチラより)させて戴いております。


saintheim Novel…長編・中編・短編等。

《 Long Piece 》…本編。クリアリ中心の長編物語。

《 Short Story & Short Novel 》…本編に添った、時系列毎の中編&短編集。

《 Spin-off 》…本編に登場する脇役を主人公とした物語。

《 Extra 》…本編とは違う設定のクリアリ長編&中編&短編集。

《 Project 》…他サイトの管理人様と企画して行った、コラボ作品。


saintheim Baton …フリーバトンや相互サイト様から回ってきたバトンに答えています。
 

saintheim Others …ドラクエ4以外のお話。
 

saintheim A play diary …DS版・ドラクエ4の攻略日記。


saintheim Illustration collection …イラスト。偶にフリイラも配布中。


saintheim Presents …個人的に戴いた物(フリイラ含)、差し上げた物。
結婚
結婚 (19/06/01~19/06/15)

大丈夫。報われない恋等、しない。
それでも願う、私が気付いた一つの真実に。


1 野菜を買うように side.K

2 最有力候補者は side.A

3 縁があるならば side.K

4 期待した答えとは side.A

5 その代償として side.K

6 切り離せないから side.A

7 抱くものは side.K

8 どんな未来であろうと side.A


8 どんな未来であろうと side.A
「…縁談、断っちゃったの?」
暫く無言のままクリフトを見つめていたアリーナが放った言葉にクリフトは苦笑しながら顔を上げた。
「いつに無く勘の良い事で」
「『いつに無く』は余計でしょ」
クリフトの暴言を注意した後、腕の中で暴れ始めた猫を開放したアリーナもまた苦笑を零す。
「クリフトが褒める女性だから、きっと素敵な人なのに。勿体無いわね」
クリフトは瞳を逸らすと呟いた。
「……貴女には敵いませんよ」
「……え?」
アリーナは胸の上に手を置く。
また騒ぐ、心が。
「…それって、その人より私の方が」
「!!……い、いえ!」
アリーナの言葉を遮ったクリフトは焦りを纏う声を上げた。
「貴女の御相手となる人の方が素敵な方に違いないと申し上げたかったのです!…申し訳ありません、誤解を招く言い回しでした」
「…いいえ、私の方こそ」
…勘違い等して、恥ずかしい。アリーナはぎゅっと唇を噛み締める。クリフトの縁談相手より自分の方が良い所なんてある筈が無いのに。
クリフトの言葉に翻弄されている。
何かを期待する感情を私は切り離せないでいる。
「…姫様」
クリフトは辛そうな笑みを浮かべる。
「…もうこの話はやめませんか?きちんと心を整理しておかないといざという時、私は…、立派に御役目を果たせるか、自信がないのです」
「…そう、だね」
アリーナは素直に頷いた。
私も心を整理しなければ。
このままだと私は。
感情の伴わない婚礼を恐れるようになる。
クリフトのように、感情を切り離せないからと抵抗してしまう。
私はサントハイムの王女。婚礼は国を守る手段の一つなのだ、そのような業を背負ってはならない。
それでも願う、私が気付いた一つの真実に。
「どんな未来が待っていても、クリフト…、一緒に居てね」
私は、この人の側に居たい。
自分が結婚するであろう人よりも、この人が結婚するであろう女性よりも、側に。
どうしてそんな事を思うのかは、やっぱり判らないけど。
そんな事を思うのは、醜悪な我儘だと解っているけど。
縋るようなアリーナの瞳を見返しながら、クリフトは微笑む。
「それだけはとうの昔に決めてしまいましたから。貴女が望まれる限り、お側に」
本当に望んだ答えではないと頭のどこかでは判っていたが、アリーナは笑みを返しながら頷いた。


end.

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7 抱くものは side.K
翌日。
クリフトは休暇を取り、サランの道具屋に向かっていた。
街の人々と挨拶を交わしながら歩いて居ると道具屋の前で掃き掃除をしているルルカと鉢合わせとなった。
「…ルルカ」
クリフトは思わず目を逸らす。ルルカは苦笑を零した。
「縁談を断りに態々いらしたの?」
明るく笑う娘に申し訳ない気持ちで一杯になる。だが曖昧な態度は誰も救わない、クリフトはルルカの瞳をしっかりと見返した。
「あなたは素敵な方です。幸せにならなければならない。だから…、あなたを一番に愛してくれる人と結婚するべきだ」
ルルカはしっかりとした瞳で見返す。
「…それは、あなたの一番が変わらないから、って事よね?」
クリフトは瞳を細めた。
やはり聡明な女性だ。私自身が目を逸らす感情をも見通す。
「…かも知れませんね」
「…認めてしまえば楽になるのに。相変わらず強情な人ね」
ルルカは声を出して笑った後、ムスッとしているクリフトを楽しむように見上げた。
「それ程あなたに愛される人って、どんな方なのかしら?一緒になれそうなの?」
「…ですから、私に特定の人が居る訳では」
「隠し通せると思っているの、この私に?何年の付き合いだと思っているのよ。曖昧な断り方をするなら、私は引かないわよ?」
…何が『私は引かない』だ、私の弱みを見つけられそうだから楽しんでいる癖に。何年の付き合いだと思っているんだ、そっちの性格などお見通しだ。
クリフトは小さく息を吐いた。
だが、私を心配してくれての言動だという事もお見通しだ。
「…一緒には居るでしょうね、その方とは。『私の心に寄り添い続けてくれたクリフトが側に居るなら、私は大丈夫』だと仰るあの方を、『どんな人と結婚する事になろうとも、平気』と自身の御心を切り捨てるあの方の心を……私は生涯護りたいと……、思いました」
クリフトは諦めたような笑みを浮かべると額に手を当てる。
「それは恋だと言われてしまうのなら、そうなのかも知れません。私は絶対に認めませんけど」
勘の良いルルカは僅かに目を大きくした。
「……その人って」
ルルカは少し考え込んだ後、悲しそうに笑う。
「莫迦ね、大莫迦だわ!断るなら、ちゃんとあなたも幸せになってよ。報われない恋なんて、許さないんだからね」

「あれ?休暇だったのに、もう帰って来たの?」
城に戻ると中庭で猫と遊ぶアリーナに出会した。
クリフトは猫を抱くアリーナの前に立つと跪き、頭を垂れる。
「…どうしたの?」
不安そうなアリーナの声が頭の上から降り注ぐ。
大丈夫。報われない恋等、しない。クリフトは自嘲するように笑った。
私がこの方に抱くものは忠誠心のみ。心も身体も王女に傅き、生涯を捧げ、護る。
「…只今戻りました、アリーナ様」
貴女と共にある事を幸せと感じ、貴女の幸せを祈り、生きる。
だけど、ルルカはきっと怒るのだろう。
隠し通せやしないわよ。だから諦めて幸せになる方法を探しなさいよ、と。


・・・「8 どんな未来であろうと side.A」に続きます。

6 切り離せないから side.A
「私は姫様の一の臣下。姫様のご期待に添えるよう尽力致します」
微笑むクリフトにアリーナは頷く。
「うん」
また。アリーナは胸の上で拳を握る。
心が痛みを訴える。
「姫様の望まれる限り、お側でお仕え致します」
違う。そんな言葉が欲しい訳じゃない。アリーナは唇を噛む。
だからと言って、どんな言葉が欲しいのかは解らない。
「…そろそろ行くね。お父様が待っていらっしゃるから」
「…姫様」
アリーナの背にクリフトの躊躇うような色を含めた声が掛かる。
「何?」
「私にも婚礼の話が来ました」
「…え?」
指先が震え、冷たくなる。振り返りたかったが、振り返る事は出来ない。きっとクリフトが困ってしまう。鏡を見なくても判る、笑顔とは程遠い、酷い顔をしているから。
「クリフト、結婚しちゃうの…?」
動揺が声音に乗り、アリーナは感情を上手く切り離せない自分に慌てた。
そんなアリーナの様子に気付かないのか、クリフトは淡々と答える。
「…それも一つの未来かと」
「……」
…結婚、クリフトが。
クリフトは大切な友人なのだ、彼が幸福を掴むなら喜ばねばならない。
なのにこの感情は一体。アリーナは震える指先に目を落とした。
…これは寂しさ?
「姫様は御存知の無い方ですが、とても聡明な女性です」
「聡明な…私の知らない人」
喉の奥がひひりと焼けたような痛みが走る。
…違う、これは、もっと明確な…、そう。
「心を飾らない人なので姫様とも気が合うでしょう」
気が合う筈が無い。きっと一番嫌いな人になる。そう思わず声に出しそうになった。
そう、これは、憎悪だ。
クリフトの結婚相手に私は、何という感情を。
「そう。…そんなに素敵な人なら、クリフトも安心ね。きっと幸せになれるわ」
「…私もそう思いました。ですが、私の幸せはそれでは無いとも思うのです」
クリフトは言葉を切ると息を吐いた。
「姫様がどの様な婚礼を挙げる事になろうと私は姫様のお側で姫様の御心と幸せを護りたい。其れが私の幸せではないのか、と」
「じゃあ、結婚の話は…」
「明日、お断りをして来ます」
心の何処かが安堵の息を吐いた事にアリーナは愕然とする、と同時に振り返るとクリフトの腕を掴む。
「駄目…!」
私の為にクリフトの幸せを奪ってはならない。
「クリフトは一番愛している人と結婚しなきゃ駄目よ!あなたまで感情を切り離すような真似をしては駄目!」
クリフトは呆然とアリーナを見つめていたが、くすくすと笑うと吹っ切れたような笑みを浮かべた。
「それなら尚更です。私は感情を切り離す事が出来ないから結婚しないと決めたのです」


・・・「7 抱くものは side.K」に続きます。

5 その代償として side.K
クリフトも誘われるように目を向ける。
サランへと続く街道を走る幾つかの馬車の姿が見えた。あの中にフィーニアス大公の馬車もあるのだろうか?
アルスター公子。
恐らく、自国内ならば最もアリーナ姫の婿の座に近い男。
姫様もいつかは結婚する。サントハイムにとって価値のある人と。
「…アルスターとの婚礼話があるのは私も彼も知っているわ」
アリーナは馬車を見つめたまま自身の腕を抱えた。
「そうなればお互いに受け入れなければならない事も」
「……」
…嗚呼、怖い。クリフトは胸に渦巻く暗い感情を無理矢理抑え込むように胸の聖十字を握り締めた。
考えただけでおかしくなりそうだというのに。
私はその結婚を祝福する事が出来るのだろうか?彼女の一の臣下として、その信頼に足る行いが出来るのだろうか?
「…強いですね、貴女もアルスター公子様も」
「強いわけでは無いわ。感情と切り離しているだけよ」
「……」
私は切り離せるのだろうか?
己の感情を抑え、王女の婚礼を受け入れられるのか?
嗚呼、そうなのか。
感情。
私はもうこんなにこの人の事を…。
…いや、駄目だ。感情等、認めてはならない。
先程王女に言ったように己に一任される仕事の大きさに不安を覚えた。それだけ。
「大丈夫だよ、クリフト」
アリーナの声で何時の間にか俯いていたクリフトはハッと顔を上げる。アリーナは笑みを浮かべたままクリフトを見つめている。
「私の心に寄り添い続けてくれたクリフトが側に居るなら、私は大丈夫。サントハイムの為にどんな人と結婚する事になろうとも…、平気よ」
「…はい」
クリフトは無理に笑みを浮かべてみせた。
「貴女が望む限り必ずお側に居ると…誓います」
その未来だけは決まっている。
何があろうとこの方を護ってみせる。
だが、その代償として。
ずっとこの人の側に居る私は。
私の心は。
私が目を逸らせない位の確かな感情を抱くだろう。


・・・「6 切り離せないから side.A」に続きます。

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プロフィール

阿月さくら

Author:阿月さくら
ドラクエ4のサントハイムを中心とした二次小説を書いています。
SINCE.08/03/05

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