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<title>天の比翼　地の連理</title>
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<description>ドラゴンクエストⅣのクリフト×アリーナ（クリアリ）を中心とした二次創作です。長編完結しました。</description>
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<title>７　隠し続ける覚悟と嘘を吐き続ける覚悟</title>
<description> 何時かはこういう日が来る。ミネアと肩を並べて大通りを歩きながら、クリフトは一人考えていた。アリーナはサントハイムの王位後継者。然るべき所から婿を迎え、後継者を産む事を義務とする。その時、自分達は今の形に変化を与えなければならない。王と教父。その関係はずっと続いて行く。自分はずっとアリーナの側に控える事となる。だが、それはこの身のみ。今のように心はアリーナの最も近くに存在してはならない。アリーナの心
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<![CDATA[ 何時かはこういう日が来る。<br />ミネアと肩を並べて大通りを歩きながら、クリフトは一人考えていた。<br />アリーナはサントハイムの王位後継者。然るべき所から婿を迎え、後継者を産む事を義務とする。<br />その時、自分達は今の形に変化を与えなければならない。<br />王と教父。<br />その関係はずっと続いて行く。自分はずっとアリーナの側に控える事となる。<br />だが、それはこの身のみ。<br />今のように心はアリーナの最も近くに存在してはならない。<br />アリーナの心の側に居る事が許されるのは夫君だけなのだから。<br />「ねえ、クリフトさん」<br />ミネアは遠慮がちに声を掛ける。<br />「スコットさんも何処かに行ってしまったし……もう、良いんじゃないかしら？」<br />「まだ彼は疑っています。恐らく何処からか様子を伺っているでしょう」<br />「……アリーナさんは疑っていなかったわ。信じていた…それで良いの？」<br />「何時かはこのような形の別れが来ます」<br />「………あなたは覚悟出来ているの？」<br />「え？」<br />クリフトは歩みを止めたミネアを振り返った。<br />「隠し通す覚悟とは違うのよ。自分の心だけで無く、彼女に……嘘を…吐き続ける覚悟があるの？」<br />「…それが姫様の為になるのなら」<br />「私の為にして下さったのにこのような事を言うのは筋違いだと思うけど…きっとあなたには出来ない」<br />「……」<br />クリフトは苦しげにミネアから目を逸らす。だが、その視線の先に居る男女に気づいたクリフトははっと顔を強張らせた。<br />「姫様……スコットさん」<br />クリフトの視線に気づかないアリーナは、笑顔のスコットに手を握られたまま戸惑ったような表情を浮かべている。<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>ShortNovel</dc:subject>
<dc:date>2009-11-24T06:00:00+09:00</dc:date>
<dc:creator>阿月さくら</dc:creator>
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<title>３＊魔物の城を目指して</title>
<description> 遥か南に存在する大陸にある、魔物の地上の前線基地とも言えるデスパレス。其処に魔族の王デスピサロが居るという情報をロザリーより入手した八人は、その大陸に行く為の進路に当たるコナンベリー・ミントス間にある海峡を抜ける為に船を南下させている。「このまま行くのは無謀です」ミネアは本日三度目となる台詞を口にする。だが、目の前に居るアリーナは苛々とした表情で頭を振った。「でも其処にお父様達が居るかも知れないの
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<![CDATA[ 遥か南に存在する大陸にある、魔物の地上の前線基地とも言えるデスパレス。其処に魔族の王デスピサロが居るという情報をロザリーより入手した八人は、その大陸に行く為の進路に当たるコナンベリー・ミントス間にある海峡を抜ける為に船を南下させている。<br />「このまま行くのは無謀です」<br />ミネアは本日三度目となる台詞を口にする。だが、目の前に居るアリーナは苛々とした表情で頭を振った。<br />「でも其処にお父様達が居るかも知れないのよ？！一刻も早く助けなきゃ……」<br />「お気持ちは解りますけど……」<br />ミネアは助力を仰ぐ為にブライに視線を移す。ブライもまた困ったような表情を浮かべている。<br />「姫様、爺とて姫様と気持ちは一緒ですぞ。じゃが、今の戦力ではとてもデスピサロに対抗出来るとは思えないのも本心ですじゃ」<br />「でも、私……」<br />「姫様、確実に皆様をお救い出来なければ全ての努力が無駄となってしまいます。私達サントハイムの者達だけでなく、ペヴァルや皆様まで巻き込んでしまいます。それは姫様だって不本意でしょう？」<br />クリフトの優しい声にアリーナはしょんぼりとした表情に変わる。<br />「クリフトはどうしたら良いと思うの？」<br />「勿論、皆様がデスパレスにいらっしゃるとしたら、お救いしたいと思います。……出来れば誰も傷つかない方法で」<br />「魔物も？」<br />「そうですね。魔物を攻撃しないでサントハイム城の皆様を救い出す方法があるとしたら、誰も傷つかないで済むかも知れませんね」<br />二人の会話を聴きながら、ブライはふむと小さく頷く。<br />「魔物を攻撃しないで済む方法、か。……魔物の目を欺く事が出来れば、攻撃もされずに済むかも知れぬの」<br />「魔物の目を欺く？」<br />マーニャが呆れたような声を出した。<br />「そんな魔法、普通の人間には会得出来やしないわよ。世界中探せば居るかも知れないけどさ、この中には居ないわ」<br />「確かにな。変化が得意な種族であるエルフのシンシアでさえ、会得には結構時間が掛かったらしいからな」<br />ペヴァルも同意するように頷く。<br />「魔法、ねえ」<br />ブライはにやりと笑いながらマーニャを見上げた。マーニャは怯んだ瞳で見返す。<br />「な、何よ、実は爺さんには変化の魔法が使えるとか言わないでよ？」<br />「使えぬわ。じゃがな、人間は使えぬ力を補う為に道具とトいう物を作り出す種族だという事を忘れるな」<br />「……どういう意味？」<br />マーニャが首を傾げるとアリーナは小さく声を上げた。<br />「！……そうか、変化の杖、ね」<br />「そういう事じゃ」<br />得意気な表情のブライをマーニャは悔しそうな瞳で睨む。<br />「変化の杖～？聴いた事が無いわね」<br />「だって悪用される恐れがあるから、っていう事で、数百年前からサントハイム王家の下で厳重に管理されているもの」<br />アリーナの説明を聴きながら、トルネコが首を傾げた。<br />「しかし、サントハイム城の宝物庫内にはそれらしき物は残っていませんでしたよ？」<br />「あれだけは城には置いてないのよ。管理している場所は王族とその一部の側近にしか知らされていないわ」<br />アリーナは世界地図を引っ張り出すと、エンドール南に存在する小さな半島を指差した。<br />「此処、サントハイム王家の墓に変化の杖は隠されているわ」<br />「……あんたの国ってさ、とことん趣味が悪いわよね」<br />「え～？そんな事無いよ！」<br />マーニャの言葉にアリーナは不機嫌な顔に変わる。<br />「城も其処に住む人達…まあ、あんた達三人しか知らないけど……地味だし、変な物ばっかりコレクションしてるしさ」<br />マーニャはアリーナに顔を近づけると小声で囁いた。<br />「お姫様は煌びやかな貴族ではなく、敬虔な平民の神官がお気に入りのようだし？」<br />「……兎に角、次の目的地は王家の墓！変化の杖を入手後は南下して、南の大陸に行きましょう！はい、決定！！」<br />無理矢理会議を終わらせるアリーナには見えないようにマーニャはクリフトににやりと笑いかける。<br />上手くアリーナの焦る気持ちを落ち着かせる事が出来たようだ。クリフトも苦笑しながら頷いた。<br />焦っても仕方が無い。それはこれまでの旅が証明している。<br />ゆっくりと確実に積み上げていかなければならない。<br />積み上げた頂きにしか、成果は存在し無いのだから。<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>異聞録　福音を齎す者（長編）</dc:subject>
<dc:date>2009-11-21T06:00:00+09:00</dc:date>
<dc:creator>阿月さくら</dc:creator>
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<title>１１月のコメント返し。</title>
<description> ２００９年１１月に戴いたコメント返しです。反転して御覧下さい（＾＾）　反転出来ない等の事情で反転しなくても良いよ、と仰る方はその旨をお書き添え下さい。＊メルアドを記入して下さっている方・相互サイト様へは直接返信をさせて戴いておりますのでこちらには掲載しておりません。１１/２０・１８：００までに返信したコメントです。１１月２０日、ミライ様、拍手コメント有難う御座いました。「All the time together. 第一
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<![CDATA[ ２００９年１１月に戴いたコメント返しです。<br />反転して御覧下さい（＾＾）　<br />反転出来ない等の事情で反転しなくても良いよ、と仰る方はその旨をお書き添え下さい。<br /><br />＊メルアドを記入して下さっている方・相互サイト様へは直接返信をさせて戴いておりますのでこちらには掲載しておりません。<br /><br /><br /><span style="color:#0000ff">１１/２０・１８：００までに返信したコメントです。</span><br /><br />１１月２０日、ミライ様、拍手コメント有難う御座いました。<br /><span style="color:#ffffff">「All the time together. 第一部」への拍手コメント有難う御座います（＾＾）<br />ミライさんもお疲れ様です～～。<br />誤解を解くに解けないクリフト君とひたすら誤解するアリーナ姫。二人の対応といい、お約束の展開ですね～。<br />どんな結末になるのか、最後まで読んで下さると嬉しいです。</span><br /><br />１１月１９日、ＴA様、拍手コメント有難う御座いました。<br /><span style="color:#ffffff">「All the time together. 第一部」への拍手コメント有難う御座います（＾＾）<br />TAさんの仰るように、本編での繋がりも考えると両想いにもならないけど誤解したままでもない、という結末にはなりそうですね（＾＾）<br />本当、どれだけ鈍い二人なんだっ！という感じですね（まあ、本編もあるし、仕方ない・・・）。<br />いきなりシリアスな感じになっていますけど、最後まで読んで下さると嬉しいです。</span><br /><br /><span style="color:#0000ff">１１/１８・１４：００までに返信したコメントです。</span><br /><br />１１月１７日、マメ様、拍手コメント有難う御座いました。<br />「１１月のコメント返し」への拍手コメント有難う御座いました。<br />今回も反転しなくて良かったのでしょうか？不都合だったら仰って下さいね＾＾；<br />私もこのブログをする数ヶ月前からサイトというものを知ったので、素人同然ですよ～。何もお気になさらないで下さいね（＾＾）<br />通常の拍手無しでも送れるコメント欄からコメントを送る方法と拍手した際に送る事が出来るコメント欄の二つがこのブログには存在しています。<br />何処から送ったのか、後で送って下さった方が解るようにと「コメント欄」「拍手コメント欄」に分けて表記させて頂いています。なので、大丈夫ですよ（＾＾）<br />お話を楽しんでいただけている様で何よりです、本当に嬉しいです。<br />どうぞ暇潰しになりそうでしたら、これからも通ってやって下さいね（＾＾）/<br /><br /><span style="color:#0000ff">遅くなりました。１１/１６・１０：００までに返信したコメントです。</span><br /><br />１１月１５日、マメ様、コメント有難う御座いました。<br />反転しないで、との事でしたので、そのまま返信しますね（＾＾）<br />はじめまして！全てのお話を読んで下さり、ありがたいです（・・・大変だったでしょ？）。<br />お祝いコメントもありがたいです。二人目だし、ぼちぼち子育てに励みたいと思います。<br />勿論、更新も無理の無いペースで続けていこうと思っていますので、気が向いたら遊びに来て下さいね。<br />限定のお話ですが、現在はまだ一話しか公開していません（公開するのを怠っている、とも言えるのですが・・・すみません）。<br />気が向いた時、そのお話の季節も考慮しつつ限定解除（公開）していこうと思っていますので、「<a href="http://princessprist.blog27.fc2.com/blog-entry-967.html" target="_blank" title="限定解除SSのお知らせ">限定解除SSのお知らせ</a>」で確認して頂けたら幸いです（今の所は「宵宮」だけが限定解除です）。<br />こちらこそ、これからも宜しくお願いしますね！！<br /><br />１１月１３日、空輝様、拍手コメント有難う御座いました。<br /><span style="color:#ffffff">「徒然日記」への拍手コメント有難う御座いました。<br />お祝いコメントありがたいです！<br />そうなんですよね～、上の娘はお世話をしたがるので大変です。まだ５歳なので赤ちゃんがお人形感覚の所があるらしく、抱っことか平気でしてしまいます（首が据わってないのに～～！）。<br />目が離せません。<br />「氷焔」の方も読んで下さり有難う御座います（＾＾）コメントはお暇な時で大丈夫ですよ～。<br />学業の方も大変かと思いますが、寒さに負けずに頑張って下さいね。</span><br /><br />１１月１３日、haru様、拍手コメント有難う御座いました。<br /><span style="color:#ffffff">こちらこそはじめまして！「徒然日記」への拍手コメント＆お祝いコメント有難う御座います（＾＾）<br />楽しんで頂けている様で嬉しいです♪♪<br />本当に寒くなってきましたね。夜のパソコンは控えるようにしたりと自分なりの風邪対策を設けたりする今日この頃です。<br />産後だし、無理はいけないと周囲の人達にもかなり言われていますしね（そんなに無茶はしてないと思うんですけどね…）。<br />haruさんもお身体にはお気をつけ下さいね（＾＾）/</span><br /><br />１１月１２日、TA様、拍手コメント有難う御座いました。<br /><span style="color:#ffffff">「All the time together. 第一部」への拍手コメント有難う御座います（＾＾）<br />何時も有難う御座います。<br />かなりなお約束の展開ですね（＾＾）<br />先が見える展開でもそれはそれで良いかな～と思いつつ更新しています♪</span><br /><br /><span style="color:#0000ff">遅くなりました。１１/１２・１７：００までに返信したコメントです。</span><br /><br />１１月１１日、tommy様、拍手コメント有難う御座いました。<br /><span style="color:#ffffff">「徒然日記」への拍手コメント有難う御座います（*＾＾*）<br />お祝いコメント嬉しく拝見しました！<br />赤ちゃん待ちですか・・・そういう方にとってはこういう報告は嫌だったりするかも知れませんね。<br />もし、不愉快だったらごめんなさい。<br />でも、私も二人目は五年も開いてますし、その人のタイミングでなるようになるんでしょうね、きっと（＾＾）</span><br /><br />１１月１１日、ミライ様、拍手コメント有難う御座いました。<br /><span style="color:#ffffff">「徒然日記」への拍手コメント有難う御座います（*＾＾*）<br />お祝いコメント＆面白話、嬉しく拝読しました。何時もミライさんのエピソードは楽しいですよね（＾＾）<br />寝不足の身体も元気になります（と言いつつ、今朝は赤ちゃんが４時間半も起きなかったので意外と眠れています。今夜は……今爆睡してるし、どうかな＾＾；）<br />ミライさんの仰るように、お世話＆休息優先で頑張りたいと思います。<br />今持っているストック話がある程度消化したら、今よりもスローペースな更新になるかなと思います。<br />それでもちょくちょく覗いてやって下さいね♪</span><br /><br />１１月１０日、TA様、拍手コメント有難う御座いました。<br /><span style="color:#ffffff">「徒然日記」への拍手コメント有難う御座います（＾＾）<br />お祝いコメント嬉しいです。何とか無事出産出来ました♪<br />前駆陣痛があったりしたので家の整理をしたり、上の娘の高熱騒ぎやらで１１月の最初の週は更新が乱れていましたね、確かに（そうでなくても乱れやすいのですが）。<br />「福音を齎す者」だけは、これまでお約束した通り、終了までキチッと土曜更新を続けて行く意気込みですので大丈夫だと思います、<span style="font-size:x-small;">たぶん・・・</span>。<br />取り敢えず今月分は書き上げていますし、安心して第八章にあたるお話、ロザリーヒル・デスパレス編を楽しんで頂けたらと思います。</span><br /><br />１１月１０日、yuun様、拍手コメント有難う御座いました。<br /><span style="color:#ffffff">「徒然日記」への拍手コメント有難う御座います（*＾＾*）<br />早速のお祝いコメント、嬉しいです！何とか産み出しましたよ・・・。<br />これから益々寒くなりますから、娘達の為にもこれまで以上に気をつけて過ごさなければいけませんね（直ぐに無理をしてしまうタイプらしいので）。<br />yuunさんもインフルエンザ等が流行っておりますので、お身体お気をつけくださいね♪</span><br /><br /><span style="color:#0000ff">遅くなりました。１１/６・０１：００までに返信したコメントです。</span><br /><br />１１月３日、雛葵様、拍手コメント有難う御座いました。<br /><span style="color:#ffffff">「女神祭」への拍手コメント有難う御座います（＾＾）<br />再びのコメント、ありがたいです♪<br />和みますか～、嬉しい評価です（*＾＾*）<br />参考になる所があれば、遠慮なく（？）吸収してやって下さい。<br />このお話ではクリフト君が一つの事で沢山の利を得る知恵者だという事を強調したかったので、誉めていただけて嬉しいです。<br />宜しければまた御覧下さいね（＾＾）/</span><br /><br /><br /><br /> ]]>
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<dc:subject>質問・その他</dc:subject>
<dc:date>2009-11-20T19:00:12+09:00</dc:date>
<dc:creator>阿月さくら</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>６　最悪のタイミング　後半</title>
<description> 「姫様、これには理由……い、痛っ！」素早くミネアに足を踏まれたクリフトは顔を顰める。「何よ……理由って」低い声で尋ねるアリーナにクリフトは泣きそうな顔で頭を振った。「何でもありません」「……本当に恋人なんですか？ミネアさんと」スコットは疑いの眼差しを神官に向ける。クリフトは思わずアリーナの顔を伺った。案の定、アリーナの表情は殺意を含んだ剣呑なものに変わる。「恋人…」凄まじい目で自分を睨むアリーナを見ない
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<![CDATA[ 「姫様、これには理由……い、痛っ！」<br />素早くミネアに足を踏まれたクリフトは顔を顰める。<br />「何よ……理由って」<br />低い声で尋ねるアリーナにクリフトは泣きそうな顔で頭を振った。<br />「何でもありません」<br />「……本当に恋人なんですか？ミネアさんと」<br />スコットは疑いの眼差しを神官に向ける。クリフトは思わずアリーナの顔を伺った。案の定、アリーナの表情は殺意を含んだ剣呑なものに変わる。<br />「恋人…」<br />凄まじい目で自分を睨むアリーナを見ないようにしながらクリフトはスコットに声を掛けた。<br />「では私達はこれからカフェに行きますので、お引取りを…」<br />「カフェ？！ちょっと、クリフト！私と一緒に行く約束だったじゃない！」<br />叫ぶアリーナを横目で見ながらスコットは更に問い詰める。<br />「この小さい女の子は誰なのです？」<br />「小さいとか無礼な事は言わないで下さい。え、ええと……か、彼女は…私の主人で…」<br />ど、どうしよう。クリフトはしどろもどろな説明を始める。<br />「旅の仲間の一人でもあります……」<br />「旅の仲間なのにあなた達の関係をご存じないみたいですが？」<br />「主人にそのような私的な報告をする必要は無いと思いましたので……」<br />その言葉を聴いたアリーナの顔が青褪める。確実に誤解した事を悟ったクリフトは小さく息を吐いた。<br />「クリフト……本当にミネアさんと…」<br />「…申し訳ありません、アリーナ様」<br />「そう…いえ、良いのよ。ごめんなさい……私、行くね」<br />涙。踵を返す瞬間、紅の瞳に浮かぶ物を見たミネアは小さく息を呑んだ。<br />……間違った事をしている。<br />アリーナを傷つけてまで吐いていい嘘の筈が無い。<br />正直に話そう。<br />ミネアが口を開きかけた瞬間、クリフトはその肩を引き寄せた。<br />「クリフトさん…？」<br />「さ、私達も行きましょうか。ミネアさん」<br />真直ぐ正面を見つめるクリフトの表情は硬い。その視線の先に去って行くアリーナの姿があるのを知っているミネアはただ心の中で答えを探した。<br />どうして、アリーナさんを傷つけたまま嘘を続けるの？<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>ShortNovel</dc:subject>
<dc:date>2009-11-19T06:00:00+09:00</dc:date>
<dc:creator>阿月さくら</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>５　最悪のタイミング　前半</title>
<description> 思わず叫んだクリフトは直ぐに口に手を当て、頭をフル回転させ始めた。そうか、これがマーニャさんがミネアさんに授けた計略！生死不明のオーリンさんを今も想い続けているミネアさんが押しの強いこの若者を効率良く退ける為に偽者の恋人をでっち上げ、向こうから諦めさせるという酷い作戦を伝授したに違いない！！クリフトはちらっとミネアを見下ろした。ミネアはお願い、と言わんばかりの目で自分を見上げている。此処での占い業
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<![CDATA[ 思わず叫んだクリフトは直ぐに口に手を当て、頭をフル回転させ始めた。<br />そうか、これがマーニャさんがミネアさんに授けた計略！<br />生死不明のオーリンさんを今も想い続けているミネアさんが押しの強いこの若者を効率良く退ける為に偽者の恋人をでっち上げ、向こうから諦めさせるという酷い作戦を伝授したに違いない！！<br />クリフトはちらっとミネアを見下ろした。<br />ミネアはお願い、と言わんばかりの目で自分を見上げている。<br />此処での占い業は盛況だったらしい。この旅が終われば此処で再び生活する事になるかも知れない。だとしたら、客の一人である彼を無下には出来ないと言うのもミネアの本音の一つに違いない。客が客を呼ぶ。それがこのような商売の広がり方だからだ。<br />……仕方ない。勝手に乗らされた船だが、降りるのは難しそうだ。<br />クリフトは腹を決めると自分の腕に添えられているミネアの手に自身の手を重ねた後、若者ににっこりと笑った。<br />「そういう事ですので、邪魔しないでもらえますか？」<br />クリフトさん、有難うっ！心の中で感謝の言葉を叫んだ後、ミネアは若者に微笑んだ。<br />「旅の仲間なの。今は……こういう関係だけど」<br />「こっ、こういうって………そんな、こんな如何にも顔だけの男と？？」<br />だっ、誰が顔だけだ！！クリフトは引き攣った笑みを浮かべたまま無言を通す。<br />「彼は優秀な神官よ」<br />ミネアがきっぱりと言い放つと若者はきっとクリフトを睨んだ。<br />「私の名前はスコット。エンドール王国お抱えの傭兵です。顔だけ自慢のあなたは？」<br />「私の名はクリフトです。ちなみに顔を自慢した事は無い。誇れる所は沢山ありますけどね」<br />睨み合う二人に愛らしい声が掛かる。<br />「あ、クリフト、まだ此処に居たのね？今日はエンドール王が不在だったから予定よりも早く謁見が終わっちゃって……」<br />駆け寄ったアリーナの眉の間に縦線が入った。その視線の先にあるのは仲良く腕を組んでいるミネアとクリフトの姿。<br />「……何してるのよ、クリフト」<br />た……タイミング悪っ！！<br />引き攣った笑みを浮かべるクリフトとミネア、相変わらずクリフトを睨むスコットとアリーナの四人は、明るい笑顔で賑わう大通りの中央で場違いな空気を放っていた。<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>ShortNovel</dc:subject>
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<dc:creator>阿月さくら</dc:creator>
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