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ドラゴンクエスト4のクリフト×アリーナ(クリアリ)を中心とした二次創作サイトです。
恋のおまじない・続き
持ち場へと戻るアリーナの背を頭を下げたまま見送った後、クリフトは疲れた顔を上げ、小さく息を吐いた。
…吃驚した。
王女から『私の事を好きになって』と言われた時は、心臓が口から飛び出るかと思った。
パトリシアの手綱を握るぺヴァルに近づくとクリフトは小声で問う。
「…ぺヴァル、『恋のおまじない』って知っていますか?」
「は?何それ?」
怪訝な表情のぺヴァルにクリフトは簡単に説明した。
「何の根拠も無い、願掛けの一種です。好きな人の影を踏みながら『私の事を好きになって』と言うと恋が叶うという。ほら、学校とかで女の子にされたりするでしょう?」
ぺヴァルは興味無さそうな顔で首を傾げる。
「ふーん…知らないなぁ。俺、学校に行った事もお前みたいな素敵なモテ伝説も持ち合わせていないし」
何で俺はイキナリこいつの自慢話を聞かされているんだ。ぺヴァルはプイと顔を逸らした。
「魔法じゃ無いんだろ?正直、まじないなんてどうでも良い」
「私は真剣に相談しているのです、もっと興味を持って下さいよ」
ムッとした顔を返したクリフトだが。
「ああ、そうか。学校…」
思い当たるものがあったのか、ほっとした顔をする。
「…そうか。考え過ぎか、姫様も学校に行かれた事は無いし」
「…『姫様』?」
ぺヴァルはじとりとクリフトを睨んだ。
「…お前の突拍子も無い話は必ずと言って良い程、着地点は姫だな!」
「そんな事は無いでしょう?」
「良いから、その『恋のおまじない』と『姫』の繋がりが解るように説明してくれ」
『アリーナ姫』と『恋』という言葉が出てくる話題なら興味があるぺヴァルは本腰を入れてクリフトに問う。対するクリフトは言い難そうな素振りを見せた。
「その…、姫様がそれらしきまじないを私に掛けてきたような気がしたので。ですが考え過ぎのようです、姫様は学校に行かれた事は無く、そのような俗的な事を見聞きする機会もありませんし、それに何より…」
クリフトは更に目を泳がせる。
「私に対してそのような真似をなさる筈もありませんし。…恥ずかしい、身の程も弁えず。思い上がりも甚だしいですよね」
苦笑いをするクリフトにぺヴァルも苦笑を返した。
「姫がそのおまじないを知ってるのかどうかは知らないけどさ」
多分、何らかの経緯で『恋のおまじない』なるものを知った恋するお姫様は、持ち前の行動力を発揮して試したんだろうけど。ぺヴァルはその部分は心の中で付け加えた後、ニヤニヤと笑いながら囁く。
「お前は姫にその『恋のおまじない』を掛けられるまでも無いんじゃねえの?」
「……!!」
クリフトはほんのりと染まる頬を誤魔化すように一つ咳払いをした。
「…ん、まあ…、そうかも知れませんね」


end.



「恋のおまじない」の続きでした。

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阿月さくら

Author:阿月さくら
ドラクエ4のサントハイムを中心とした二次小説を書いています。
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