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ドラゴンクエスト4のクリフト×アリーナ(クリアリ)を中心とした二次創作サイトです。
3 王直々の新法案
……完璧な内容だ。少なくとも俺がここ数年考えていた以上の出来と言える内容だ。ルシオは表面上は内容を理解している振りを決め込みながら、心の中で唸る。
これならば俺が提出したと言い張っても、誰も疑わない。
第三者が見ても平等、良い意味で王と教父の力は保たれる。
ルシオはそっとクリフトの横顔を盗み見た。
書類を見ているようだが、瞳は一点を見つめている。どうやら読んでいる振りをしながら、青褪めている顔を隠しているのだろう。書類を持つ手は僅かだが震えている。
「…度胸の無い奴だ」
何時もならどんな法案を出そうと顔色一つ変えないくせに。自分以外の者が傷付く可能性があると途端に臆病者の顔が現れる。
ルシオが小さく笑い声を上げるとパリスが睨んだ。
「何か付け加える事がお有りですか?」
「…悪い、独り言」
ルシオは不機嫌なパリスに軽く謝ると右手を振った。
「続けてくれ」
「……」
パリスは何事も無かったかのように宣言した。
「投票は来週行われます。…猶、貴族院より提出された法案の審議、及び投票はそれ以降に持ち越しとなります事を御了承頂けたらと思います」
「王直々の新法案だ、貴族院に異存は無い」
アリエノールはクリフトの方を見ながら腕を組み、ニヤリと笑う。
「そうでしょう?神教会の方々?」
アリエノールは気付いている。この法案が王から出された法案で無い事に。
それでも何も言わないのは、貴族院の新法案を通す自信があるからだ……。
クリフトは顔を上げるとパリスを伺う。パリスはアリエノールを見つめたまま、にっこりと笑みを浮かべた。
「ええ、私達神教会も異存は御座いません。王がこんなにも良く出来た、うちのクリフト顔負けの法案を提出なさったのですから」
……嫌味か。ルシオはじろりとパリスを睨む。パリスはつんと顔を逸らした。


・・・「4 計画は密室で」に続きます。

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阿月さくら

Author:阿月さくら
ドラクエ4のサントハイムを中心とした二次小説を書いています。
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