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ドラゴンクエスト4のクリフト×アリーナ(クリアリ)を中心とした二次創作サイトです。
5 君の正義に寄り添う
『貴族であろうと君の正義に寄り添う者が居る事を忘れるな』。
候爵位を継いだばかりの彼が宣言した言葉を思い出しながら、クリフトは胸の聖十字の紋章に触れる。
立場は違えど、その絆は今も確かに存在する。
彼は、今も私の正義に寄り添ってくれている。
…有難う御座います、フィーニアス候アルスター様。
クリフトは『お前が進む道は間違っていない』と背中を押す、華麗なる貴族へ胸の中で感謝の言葉を囁いた。
「そうそう、この法案には施行時期が無い。俺が譲位を考え、継承者が同意した時、初めて意味を成すものだからな」
「なっ、…まさか!」
アリエノールは顔を青褪めさせる。対するルシオはにっこりと笑った。
「貴族院長、何時施行すると思う?」
無言のまま睨むアリエノールを見つめたまま、ルシオは机を叩く。呆然としていた皆が王を見上げた。
「勿論、『今から』だ」
今からって…、『今』?!今、この瞬間?!
貴族だけで無く、神教会の者達にも動揺が走る。
「ま、待て!」
アリエノールが右手を上げて立ち上がった。
「急すぎる、先ずは然るべき『即位式』を行うべきだ!」
「嗚呼、成程。即位式ね。俺もやったな、それ」
頷くルシオにアリエノールはほっとした表情を浮かべる。
「だが、親父の崩御後、俺は直ぐに王となった。喪が明け落ち着いた頃に行われた即位式は形式的なもの、退位が決まれば自ずと継承者は王となる」
「…!」
「今、この場で俺は退位を表明する。クリフトもアリーナも成人している、というか、アリーナは薹(とう)が立っている」
「…その最後の部分、余計じゃない?」
アリーナが低い声で抗議するとルシオは苦笑した。
「我が兄弟パリス、お前はどうしたい?」
…兄弟、か。悪くない距離感ではあったが、それも解消か。ルシオの質問にパリスはくすりと笑う。
「我が兄弟ルシオ様、我等は兄弟位。勿論、共に退位致します。…クリフト、アリーナ様、貴女達が我々の後を継いで下さるのならば」
「……あ」
アリーナは見守る人々の顔を見回した後、クリフトを見つめる。クリフトはアリーナの手を取ると頷いた。
アリーナはゆっくりと息を吸う。
「お受けします。今すぐには無理かも知れないけど、私は必ず…父のような王となる。この千年王国サントハイムをより豊かな国へと導く礎の一つとなる」
「……我が王アリーナ様」
来なければ良いと願いながらも望んでいた。
王となる為に生まれてきた王女が王となる、この日を。
真っ直ぐに前を見て宣言するアリーナを眩しそうに見つめながら、クリフトもまた宣言した。
「私もアリーナ様の治世をお助けし、教父として精進致します」


・・・「第4章 1 初陣」に続きます。

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阿月さくら

Author:阿月さくら
ドラクエ4のサントハイムを中心とした二次小説を書いています。
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