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ドラゴンクエスト4のクリフト×アリーナ(クリアリ)を中心とした二次創作サイトです。
2 王と教父、貴族院長が貫く正義 前編
「『王の一存』は必要なのか?領地を預かる任を解くのも新たに与えるのも、貴族院に任せてもらった方が簡潔に移譲出来る」
アリエノールの言葉にクリフトは頷いた。
「確かに。だが、それは譲れない」
不安そうに見守るアリーナに微笑んだクリフトはアリーナの方へ左手を向けた。
「サントハイムの領地は全て王の管理下にあり、貴族には領地を預けているに過ぎない。王の許可無くそれらを行うのは、王を蔑ろにした不遜なる行為そのもの」
「……くっ」
アリエノールが立ち上がるのを見たルシオはアリーナに耳打ちをする。
「…え、何、お父様……、ああ……、解ったわ」
アリーナは立ち上がると声を上げた。
「ワイズ卿、暫し退出を待たれよ。……この度教父から出された改正案の投票は来週行う事とする」
嗚呼、そうか、クリフトは勝ったのだ。
憎悪の意思を込めて睨んでくるアリエノールの瞳を見たアリーナは漸くそれを理解しながら言葉を紡いだ。
「猶、貴族院より提出されている新法案の審議、及び投票はそれ以降に持ち越しとする」

大きな音を立ててアリエノールが退出する。慌てて彼女の腰巾着の面々がその後を追う中、アリーナは力尽きたように座り込んだ。
「お疲れ様です、…王」
微笑むクリフトはアリーナの手を握る。アリーナは今更ながらに震えてきた指先を誤魔化すように声を荒げた。
「もう、ちゃんと教えておいてよ!アリエノールが凄い顔で睨んできた時、やっと解ったわ。貴方が勝ったんだ、って」
「すみません、色々とあって、どうなるのか予測出来ない面も多く」
疲れた笑みを浮かべるクリフトにルシオも笑みを返した。
「だがこれでアリエノールは新法案を取り下げる。上手く行ったな」
「ええ」
嬉しそうな男達の前でアリーナは首を傾げる。
「…どうしてこれでアリエノールは新法案を取り下げるって事になったの?改正案の審議が終ったらそれを審議するんでしょう?」
アリーナの言葉に三人はがっくりと頭を垂れた。
「お前っ…、頼む、急いで政治の勉強をしろっ!何で譲位したんだと俺が責められる!」
「え、何よ、急に王になったんだから仕方ないでしょ。大体、其処をフォロー出来るから、っていう意味合いが終身制廃止法にはあるんでしょ」
「だからって!俺に頼るのが前提かっ!」
「良いですか、アリーナ様」
このままだと親子喧嘩は終わらないだろう。パリスはアリーナの肩に触れながら丁寧に説明した。
「この改正案で『王の許可』という文言が盛り込まれました。これが可決となれば新法案をアリエノールが提出する事はありません。何故なら、改正案だけでなく、人権擁護法も無かった事になるからです」


・・・「3 王と教父、貴族院長が貫く正義 後編」に続きます。

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阿月さくら

Author:阿月さくら
ドラクエ4のサントハイムを中心とした二次小説を書いています。
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