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ドラゴンクエスト4のクリフト×アリーナ(クリアリ)を中心とした二次創作サイトです。
4 審判の目
「…これにて本年度の大会議を終了とする」
サントハイム王アリーナは本年度の決定事項が書かれた書類を卓に置くと立ち上がり、議席を守る者達を順に見つめる。
「この度は突然の譲位もあり、皆様には不安を与えた事と思います。ですが、私も教父もこれまで以上に邁進する所存。どうか」
アリーナは自分自身の率直な言葉を紡ぎながら胸に手を当てた。
「どうか力を貸して下さい。大切な人達が生きるこのサントハイムをより良い国へと導く為に」
「……」
クリフトは笑みを浮かべると立ち上がり、アリーナへと頭を下げる。
「勿論です、王。我等神教会は王と共にあります」
その瞬間、ぱちぱちと派手な拍手を行いながら立ち上がる者が居た為、二人は驚き目を向けた。
立ち上がっているのはフィーニアス候アルスター。周囲の貴族は驚いた顔でアルスターを見上げている。
「我等貴族院も女王の御力の一つとなろう!そうであろう、院長?」
にっこりと笑うフィーニアス候をアリエノールは無言のまま睨む。彼女の腰巾着達は震え上がるがアルスターは楽しそうな顔を返した。
「随分と不機嫌な様子。大会議は無事に終了した、新王の初陣は及第点を与えられると思うが?」
「生憎と貴様のような楽観主義者では無いのでな」
アリエノールは大袈裟に肩を竦めるアルスターからふいと目を逸らすと腕を組み、アリーナを見上げた。
「王よ、一つ忠告を申し上げておこう」
「何を…」
クリフトがじろりと睨み、牽制するべく口を開こうとするのをアリーナは右手で制する。
「何かしら、アリエノール?」
アリエノールは睨むようにアリーナを見つめながら低い声で囁いた。
「覚えておくが良い、王よ。貴女は常に審判の目の中で座している事を」
「……」
アリーナはアリエノールを静かに見つめていたが、微笑む。
「有難う。覚えておくわ、アリエノール。私が誤った道に進まないようあなたもちゃんと見ていて頂戴」
アリーナは瞳を僅かに眇めた。
「私もあなたをちゃんと見ているから」
「……」
アリエノールは挑戦的な瞳を返した後、口の端で嗤う。そして貴族達に合図を出すと議場を後にした。


・・・「5 解かれた者達」に続きます。

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阿月さくら

Author:阿月さくら
ドラクエ4のサントハイムを中心とした二次小説を書いています。
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