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ドラゴンクエスト4のクリフト×アリーナ(クリアリ)を中心とした二次創作サイトです。
ずっと昔から。 アリーナ編その2
クリフトの部屋に向かうなら、この廊下の角を曲がらねばならない。
角を曲がろうとした時、アリーナは思わず息を止めた。
ばったり出会ったミネアは、ご機嫌な様子を見せている。
「…ミネアさん」
「あら、アリーナさん」
ミネアはにっこりと笑う。
「クリフトさんならまだ御自身のお部屋の辺りに居ると思うわよ?」
「……!!」
どうして知っているの?
クリフトはミネアさんと一緒だった…?
「…ミネアさん、さっき」
「ごめんなさい、少し急いでいるの」
意を決して尋ねようとしたアリーナを遮り、ミネアは手を振り駆けて行く。
その背を見送りながら、アリーナは溜息を吐いた。

クリフトの告白の相手はミネアだったのだろうか…?アリーナは眉を顰め、思案する。
可能性は高い、癒しの魔法を操るミネアはクリフトの纏う空気と良く似ている。

「…言わなくてもあなたは解っているんでしょう?」

クリフトの声が聞こえ、アリーナははっと我に返った。
慌てて角を戻り、身を隠す。
廊下を歩く、ぺヴァル。そして、マーニャと腕を組んだ状態のクリフトが続く。
クリフトは珍しくマーニャの腕を振り解く事無く歩いている。
「言わなきゃ解んない」
マーニャは妖しく微笑むとぐいと腕を引き、顔を寄せる。マーニャと目を合わせたクリフトは叫んだ。
「だから好きだとさっきから言っている!」
その声にアリーナは身を竦める。
相手はマーニャさん…?!
このままでは彼等と鉢合わせになると気付き、身を翻した。

「きゃー、格好良い!面と向かって『好きだ』なんて言われちゃった!」

マーニャのはしゃぐ声を背中で聞きながらアリーナは走った。

ミネアさんもマーニャさんも、タイプは違うが女性から見ても素敵な人達だ。
大好きな戦友だし、幸せになって欲しいと思う。
自身の部屋に駆け込んだアリーナは扉に背を預け、胸を押さえた。
なのに。
何方なのか確認し、祝福し、応援しようと思ったばかりなのに。
胸の中を暗い気持ちが渦巻く。
「…こんな自分、大嫌い」

…どの位時間が過ぎたのだろう?
扉に寄りかかるようにしてしゃがんでいたアリーナは、部屋の時計に目を向けた。
もう直ぐ夕食の時間だ。
クリフトと顔を合わせるのは辛いが、行かねばクリフトだけでなくブライにも心配を掛けてしまう。
アリーナは力無い所作で立ち上がった。


・・・「ずっと昔から。 アリーナ編その3」に続きます。

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阿月さくら

Author:阿月さくら
ドラクエ4のサントハイムを中心とした二次小説を書いています。
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